昼寝をするくらいなら、体を動かせ

我々は睡眠を通じた問題解決プログラム-eSLEEP-を提供しています。

しかし、睡眠はすべての場合に万能というわけではなく、我々の目標は「健康と幸福の実現」にあるため、「睡眠以外の方法で解決することが望ましい」という物事に関しては、科学・医学のプロフェッショナルとして、敢えて、我々の利益とはなりませんが、オルタナティブを提示する場合があります。

今回はそんな話題の中の一つ、「仮眠」です。

まず仮眠には大きな問題が一つあります。そもそも、夜間の睡眠時間が十分に足りていれば人間は基本的には昼寝ができません。つまり、仮眠・昼寝を検討する段階で「睡眠不足」が存在しているという深刻な事実があります。睡眠時間の不足を昼寝や仮眠で補うことはできません。万が一「眠くなったら昼寝すればいい」というスタンスで生活をされてしまうと、それは睡眠不足による様々な弊害…生活習慣病、高血糖、高脂血症、うつ、不安、自殺率の上昇…を覆い隠してしまい、悪化させてしまうことにもつながります。

我々は生化学的データの測定、特に、時間生物学と睡眠医学に応じた眠気・脳波・自律神経活動の測定と、各種行動との関連を通じ、「仮眠はたしかに眠気を改善させ、認知機能もある程度向上させるが、体にはよくない。むしろ、食後に軽く体を動かすことが、パフォーマンスの改善と身体的健康の向上につながる」ということを見出しました。

古くから言われている「食べてすぐ寝ると牛になる」は一定程度真実です。

この内容はさらにデータを集積・分析した上で学会・論文等で発表の予定ですが、流行しつつある安易な「仮眠ビジネス」に警鐘を鳴らすためにも、記載をさせて頂きました。

(文責:eSLEEP統括医)