第三者へのストレスマネジメントの基本-1‐


企業の規模を問わず、管理職の方からは「部下や後輩に対するストレスマネジメントのやり方」に関するご相談があとを絶ちません。

今回は、自分自身が第三者に対して行うストレスマネジメント(スタッフマネジメントまたは組織マネジメント)について、お話をしていきたいと思います。

 

何かしらストレスや不満を抱えているだろうと思われる場合、

① 上手なストレスの内容や本音の引き出し方
② 相手にも非がある際の上手な意識付けや叱り方

が重要になってきます。

① 上手なストレスの内容や本音の引き出し方について

相手の本音を引き出す際にもっとも重要なのは、『相手の立場に立って聞いてあげる』ということです。

皆さんもその内容や重要性はご存知かと思うのですが、多くの場合、相手の立場に立っているつもりでも、自分の立場を考えたり保とうとしたりしてしまうことで、相手の立場に立ちきれていないということがあると言えます。

『相手の立場に立つ』ということは、『100%聞いてあげる』ということです。

『100%聞く』というのは、『絶対的に相手の気持ちに共感し、心の底から聞いてあげる』ということです。
もっと言えば、『分かろうとする』のではなく、『感じてあげようとする』のです。
これが『本気で聞く』という姿勢なのです。

話し合う

そうすることで、相手の方はきっと
『この人は私の言うことを真剣に聞いてくれている』
『自分の言っていることを信じてくれている』
『自分は一人じゃないんだ』
『この人なら信じられる』
『この人になら全て話してみよう』
と考えてくれ、本音で語ってくれるはずです。

「良い悪い」「正しい正しくない」という否定も肯定もしないで、まずはその相手の言うことにそのまま耳を傾けてください。ジャッジは禁物です。

 

人の心や気持ちを引き出すことは、簡単なテクニックや知識で、できるものではありません。

相手を信じることは、ある意味勇気の要ることですが、その姿勢こそがその人の自信とやる気を引き出すことに繋がり、真の自立援助(カウンセリング)となるのです。

 

②の「相手にも非がある際の上手な意識付けや叱り方」については、また別の機会にご紹介します。