ボケないための若いうちからの健康管理-2:睡眠-


前回の記事では血管性認知症と生活習慣について見ていきました。今回はもうひとつの主要な認知症の原因、アルツハイマーについて見ていきましょう。

アルツハイマーでは脳の中に「タウ蛋白」「βアミロイド」といった神経毒性を持つ老廃物が蓄積してしまい、脳の神経細胞が死滅し、認知症が発症することが知られています。

この老廃物をいかに蓄積させないかで重要なのが、睡眠。

脳は寝ている間に神経と神経の間の隙間の空間を広げ(起きている時の1.5倍以上にスペースが広がります)、老廃物を排出しています。 (Lulu et al., 2013)

さらには、βアミロイドなどの老廃物が貯まると今度は眠りにくくなるという悪循環が生まれてしまうようです。(Bryce et al., 2015)

睡眠が悪化していると血圧や糖尿病にも悪影響をおよぼすことを知られています。つまり、将来ボケないためには、睡眠を大切にする必要があります。

C&Fは、睡眠を大きな柱として、予防医学事業に取り組んでいます。