睡眠の問題は仕事のストレス反応を増幅させ生産性を損なう: STRESCOPEデータの分析が発表されました


東京医科大学精神医学分野の研究チームは、STRESCOPE®*で得られたデータを分析し、睡眠の問題は職業性ストレスで生じる心身のストレス反応を増悪させること、さらには直接あるいはこのストレス反応を介して、職域の生産性を損なうことを明らかにしました。
睡眠のケアが従業員のメンタルヘルスのケアに直結するのみならず、組織の生産性を高めることができる有用なツールであることを示唆する結果が示されています。
本研究成果は精神医学に関する国際誌である「Neuropsychiatric Disease and Treatment」に掲載されました。

Furuichi, W., Shimura, A., Miyama, H., Seki, T., Ono, K., Masuya, J., & Inoue, T. (2020). Effects of Job Stressors, Stress Response, and Sleep Disturbance on Presenteeism in Office Workers. Neuropsychiatric Disease and Treatment16, 1827.

 

*STRESCOPE®はこどもみらいの提供するストレスチェックサービスです。職業性ストレッサーの測定に加え、従業員がセルフケア可能な、「ストレスに関連する生活習慣/睡眠習慣」も調査し、その結果を本人や組織にフィードバックすることで、メンタルヘルスの改善につなげることができるサービスです。この研究には、STRESCOPEを利用された方のうち、学術目的での匿名化データ利用に同意された方のデータが分析されました。